百草園の事務所にペンキを塗りました

事務所ぺんき238年前に、家もなく、農地もなく、教えてくれる親もいないの、無い無いつくしで新規就農をはじめました。
だから、農業が収入につながるまでは、とにかく余分なものにはお金をかけないできました。かけないと言うより、かけるお金がなかったんです。

それで、余命というものがみえてくるこの年になって、「今が働く場所に手を入れる最後のチャンス」と思い立ち、事務所をペンキでぬったり、貰い物なのでサイズがバラバラでぼろぼろの棚を処分し、リサイクルショップから丈夫な棚を買ってきて入れ替えたりしています。

なんせ今の事務所は、建物を解体するのを頼まれて、解体の代わりにとその廃材をもらってきて、自分たちで建てたものなのです。(今だったら解体料と廃棄料をもらいますよね。基本的にアホなんです)。だから、柱も窓もすべてバラバラ。美しくするには限界があります。センスの問題を超える古さと予算でした。

それでも自分達で作った家は誇らしかったのですが、30年以上が経ち、その誇らしさを超える古さがでてきました。古さが風格になるのは、材料が良い場合で、材料がちゃちいと廃屋のようになります。

そこで、ペンキの登場です。基本の壁の色は白、下のブロックと柱は緑にしました。

私は満足しているし、みなさんに「おー美しくなったね!」と言って欲しいのに、言ってくれる人は数名です。何で?? 気がつかないものなんですね。

まー「自分の感受性くらい、自分で守るは」、なんて、久々の茨城のりこさんの言葉の登場で、ペンキで美しくなった事務所を見て、私の感性に満足しています。
ここで、余命と共存しながら仕事をするのです。

2019.11.26 | お知らせ

種苗法改正と種採りの不安

熊本県の農業冊子「あぐり」にエッセイを掲載しているのですが、12月号に載ったものです。
「アグリ」読んでくださいね。
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 種苗法改正と種採りの不安
最近は、種子法や種苗法等、タネにまつわる法律が変えられつつありますが、それらを何度読んでも分からないのは、私達がやっている自家採種がどうなるかということです。農林水産省に聞くと「自家採種が全部禁止されることはありません」としかいいません。それでも何か不安です。
 というのも、私達が農業を始めた数十年前は、地域のタネが普通にタネ屋さんで売られていたのに、瞬く間に大きな種苗会社で作られるF1のタネに置き換わり、地域の在来種が市場に出回る事がなくなった事を体験しているからです。何故なくなったのか。在来種が美味しくないからか?作りにくいからなのか?そうではないでしょう。
 私の今のお気に入りの在来種は「赤毛瓜」。主に沖縄で栽培されているキュウリの一種です。見かけは半径10センチほどの毛だらけの茶色っぽい瓜。私達は美味しいキュウリのイメージ操作をされていますから、その姿形と違いすぎて、これをもらったときは、正直引きました。それでも、しぶしぶ皮をむいて半切りにすると、中から翡翠のような色をした瑞々しいタネがたくさん出てきます。それをスプーンでこさぎとり、薄切りしてサラダにしたんですが、味が濃くて美味しかったこと!
 つる性の黒ササゲもいい品種です。生命力が強くて、タネは播かなくても、翌年こぼれタネから芽がでてきます。それを移しかえれば良いのです。あまりの生命力の強さに、百草園ではこぼれタネのササゲを、夏の緑のカーテンに採用しています。
 この2つだけをみても、在来種が廃れたのは美味しくないとか、作りにくいとかいう理由ではないと断言できます。どうも、規格が揃わないと市場にでにくいということがその理由のようです。
 「何故、今の大量消費の時代に、規格が揃わない品種を種採りをしてまで作るの?」って聞かれたとして、こんな事考えました。
 もともと、農業って命と向き合う仕事ですよね。タネを播いて育て、タネを採り、次の命につないでいく。子育てと一緒です。子育てしていると、規格なんて関係なく、どんな子でも認めちゃうでしょう。
 「種苗法で自家採種は禁止しません」と言われても、食生活を変える操作だけで、タネまで市場から一掃できたことを経験してますから、そのダメ押しで種苗法の改正があるのではないかと不安なのです。このことで儲けるのは、命の操作をした種苗会社??

2019.11.09 | お知らせ

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